お別れの時

子供達を連れて旦那と一緒に病院に行った。

ちょうどお昼前くらいで「おかあさん〜」と声をかけても返事はかえってこなかった。

1週間前は返事があったのに…。

返事がない義母の顔をみて

「ありがとう」という感情が私から出てきた。

「ありがとうね〜」と言った。


その日の夜、義姉から病院に来てと電話があった。

旦那に「最後の別れをしてきてあげて下さい」と言った。

旦那もそんな事言われなくてもわかっていたとは思うけど…。

たまに適当な時があるから最後くらいチャンとしてほしいなと思ったから。


子供達とふとんの中に入り寝真似をして子供達を寝かせた…。



旦那は間に合わなかったが、何人かに看取ってもらって息をひきとった。

義母が義父のもとへと旅立っていかれました。


納棺を義姉妹、その子供達、親戚で行った。

うちの子は学校、保育園に行かせた。

痩せこけた身体「20キロちょっとしかないよ〜」と義姉が言っていた。

書いていて思い出した。義母から「痩せこけて」とか色々不満を言われた事思い出した。

その時の私より遥かにというか半分以上も痩せていた。

何日か前までは温かく少しでも動いていたのに、時が止まったかのように固く重い感じになっている。

口に水を含ませてあげる時に涙が出てきた。

それから止まらない、、、止まらない。

笑顔で化粧してあげている義姉妹もいるのに止まらない。

姪と目が合っても止まらない。

もう1番ひどい顔になっていたと思う。

その後、車の中でも宇多田ヒカルfantome聴きながら止まらない、、、。

違う感情と一緒になって止まらない。

んっ??

何で泣いているのか?

色んな事がごっちゃになっていた。


通夜、 葬儀もかなり沢山の方に集まって頂き最後のお別れをしてもらいました。

旦那がたくさんの子供にも恵まれ、子供達に看取られ、言いたい事も言い、幸せな人生だったと思いますと挨拶で言っていました。

本人はそう思っていなかったような…いつも愚痴ってました…(T . T)



義母とのお別れで出てきた感情

人間は勝手な生き物で嫌いで近くにいるだけでも耐えれなかったのに、いなくなれば少し寂しいと思ったり。

嫌な思いで埋もれていた記憶も、肯定されいい思い出となってよみがえったり。

↑恋愛にありがちな感情。別れても良い思い出ばかり思い出すみたいな。

義母は前へ前へと出て行く人(すねたり、あまのじゃくな所もあって難しい人だったけど)で

私の出番はほぼなかったが、いなくなれば出なければならないプレッシャー。

2年半前からしている事は大して変わらないとは思うけど…周りのプレッシャーかな。

やっぱり「ありがとう」が一番強い思い。

だって、おかあさんがいなかったら子供達にも出会えていなかったし、旦那にも。

他にいい言葉が思い浮かばないけど今では出会って良かったと思えるようになってきた。

本当はもっと早くに思いたかったけど出来なかった。

否定的だった過去の思いが変わった。

過去が変わるだなんてビックリ!(◎_◎;)

まさかこんな感情が出てくると思わなかった。

すごいことだと思う。

この世にいなくなったから、おしまいではない。

私に色んな発見(新たな自分)を与えてくれた。

☆*:.。. ありがとう .。.:*☆



旦那にとっても本当の意味での独立がやってきた時。

涙は見せなかったけど、心のどこかできっと何か変わりつつあると思う。

次の日は雪が積もっていた





落ち着いてから遺影を前にするとやっぱり元気だった時の事を思い出す。

もうあのギャーギャー、キーキーは御勘弁ください。←ついつい本音が( ̄▽ ̄)